活動報告 REPORT

2024.11.22 【インクルーシブリンクひろしま】インクルーシブなまちづくりの実現に向けて

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<設立の経緯>

インクルーシブなまちづくりの実現についての議会質問をきっかけに知り合った、障がい児のお母さんである山田いつかさん(委員長)と、「どうしたらインクルーシブ公園ができるか」「インクルーシブのイベントも参加したい」など、話すうちに思いがどんどんあふれてきて、それなら私たちで立ち上げようということになりました。

そこから「インクルーシブ」の概念を持ってそれぞれの立場で活動してこられた方々、障がいのある子どもの通所施設の所長、看護師、教育関係者、子どもを遊ばせるプロ、福祉施設の建築士の5名が賛同してくださり、インクルーシブリンクひろしま実行委員会がスタートしました。

<活動の目的>

私たちの目指すところは、誰もがお互いの違いを認め合い尊重し、思いやりながら心豊かに過ごせる世界です。そのために、ハード面では「インクルーシブ」の概念を象徴する存在となる「インクルーシブ公園」の実現を、ソフト面ではイベントなどを開催して、「インクルーシブ」の概念の周知を図っていきたいと考えています。

小さな一歩ですが、インクルーシブリンクひろしまの名前のように、同じ未来を目指す様々な団体、個人とリンクしながら、この流れを大きなものにしていきたいと思います。

キックオフミーティング

<遊具体験会>

第一部として、ひろしまスタジアムパークに設置されているインクルーシ遊具を活用した体験会を開催し、12組の親子さんが参加されました。

この公園に初めて来られたお子さんもいらっしゃり、こぼれる笑顔と賑やかな笑い声に包まれた温かい空間をみんなで共有しました。

<他都市の事例報告>

①都立明治公園の「インクルーシブ広場」

「誰もが遊べる」のコンセプトの通り、スロープで囲まれた人工芝の広場の周りにはカフェやショップもあり、ペットの散歩や読書、お昼寝など、

子どもだけでなく大人の居心地も考えられた気持ちの良い空間です。

②東京都世田谷区・砧公園「みんなのひろば」

10基のインクルーシブ遊具の中には車いすのまま遊べるものもあり、

駐車場からの動線もバリアフリーに対応しています。特徴のひとつは、

NPO団体やアーティストと連携し、イベントを企画しながら「インクルーシブ」の概念を広げるとともに、これまで縁のなかった人や団体を「みんなのひろば」がつなげる役割を担っていることです。

③山口県岩国市「愛宕山ふくろう公園」

注目されるのは「遊びと育ちのインクルーシブ架け橋会」の主催により、年2回開催されているインクルーシブDAYというイベントで、障がいのある約250名を含む900名近い参加者を、約200名のボランティアが支えています。広島市からも多くの親子さんが参加しているそうです。

<委員による意見交換会>

各委員がこれまで活動してきた内容、経験から感じていることや今後の抱負を発表し、意見交換をしました。 主な内容として、精神的・身体的なハンディキャップを気にせずに学べる環境、挑戦を見守ることができるハード整備、障がいのある子や親の心のバリアフリーの実現等が挙げられました。

参加者からは、生活の中で感じる平等の考え方や公園に求めることなど意見が出されました。

現在、広島市には、安芸区の瀬野川公園とひろしまスタジアムパークにインクルーシブ遊具が設置されていますが、「インクルーシブ」の意味でもあるように「誰も排除しない」「包み込むように」といった心の環境整備が何よりも大切だと感じます。

 誰にとっても心地の良く過ごせる居場所作りの推進に向けて、これからも尽力していきます!

#インクルーシブ

#インクルーシブリンクひろしま

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